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ブロッコリーの精 - 2015.04.03 Fri

週に一度、田舎に住む母が段ボールに山ほどの野菜を送ってくれる。家庭菜園で採れたものや、近所の農家からのおすそ分けや地元の農協やスーパーでとれたものである。

小さな息子がいるので、無農薬の野菜は安心だ。有機野菜を都会で買うと割高であるので、母の行為は非常にありがたい。

しかし、困ったことは時々野菜にイモムシがくっついて来ることだ。無農薬なのだから虫が付くのは当たり前だ。しかし、田舎で育った私もすでに人生の半分以上を都会で過ごしている。まれに遭遇するイモムシにはぎょっとさせられるのだ。

以前母に、野菜を送る時にイモムシが付いていないか気をつけて欲しいことを頼むと、たいそう気分を悪くしたようだ。美味しい野菜であることの証明であるのだからイモムシが付いていることの何が悪いのかと。

確かに私の言い方も失礼だったのだろう。貴重な野菜を送ってもらって家計が助かっていることに母に感謝こそすれ文句を言う筋合いなどないのだ。反省した私はこのことを口にするのをやめた。

冬の間は虫が付くことがないので油断していた。今日は先週の土曜日に送られて来たブロッコリーがまだ残っているのを思い出し、今日の夕食に使うことにした。ザルにあけて洗っていると、久々の訪問客だった。

くるりんと体を丸めた灰色のそのイモムシはアンモナイトの化石のようだった。一週間も冷蔵庫の中にいたので生きているのか、死んでいるのかわからない。まるまると太っており、ブロッコリーにはこの子のうんこらしきものが沢山くっついていた。

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たらふく食べたんだな。それにイモムシって蝶か蛾か何か昆虫の赤ちゃんなんだよな。きみは、たったひとりで。暗く冷たい冷蔵庫の中で、きみはたったひとりで過ごしたんだな。そう思うと、この子が愛おしく思えてきた。

このブロッコリー、もらうね。私は心の中でそう呟き、イモムシを玄関先に植えてあるオリーブの木の下にそっと置いた。そして丹念にブロッコリーを洗って茹でた。大人はシンプルに胡麻ドレッシングをかけたサラダにし、息子にはチーズと一緒に練りこんでキッシュにした。

息子は何かよくわからない言葉を発しながらモリモリ食べた。私もとても美味しくいただいた。

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● COMMENT ●

こんにちは。

おそらくネキリムシです。大した害虫ではないので捨て置いて問題ないように思われます。不必要に農薬を撒くと肝臓に悪いのですが、しかし農薬を適度に使わないと近隣農家・敷地に害虫が飛散・侵入するので、人間関係のためには……、悩みどころです。

リンク頂きました、ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。

ほっこり心温ました。

↑ハンディーさんの農薬に関するコメント、ためになります〜
なるほどです。

ハンディーさん、コメントありがとうございました。
ネキリムシ…早速ネットで調べました。写真を見る限りそれっぽいですね。今住んでいるところは近所に畑がないので大丈夫かな。農薬のことはおっしゃる通り悩ましい話ですね。

こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願いいたします~(*^_^*)

ちまちま子さん、コメントありがとうございます。
虫を気持ち悪いと思うこともありますが、なぜか可愛く思えることもあります。


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プロフィール

ハヲルチア

Author:ハヲルチア
40歳で出産、老体にムチを打ちながら小さな息子と格闘中。現在派遣社員で翻訳の仕事をしています。主婦のつまらないひとりごと、奇妙な夢の記録、時々読書感想文、大好きなアートの話など―。

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