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「世界の果ての通学路」 - 2015.01.03 Sat

以前から気になっていたドキュメンタリー映画である。NHKで放映されていたので、その時間帯がたまたま一歳の息子の機嫌も悪くなく、膝元で遊ばせながらじっくりと鑑賞できた。期待していた以上に良かったのと、親として色々と思うことがあったので感想を書き留めておくことにした。

世界の果ての通学路 NHK

世界四カ国の辺境の地に住む子供たちの過酷な通学路を追ったドキュメンタリーである。ケニアの兄妹は野生動物に襲われる危険にさらされながら片道15キロの道のりを歩く。象が人を襲うとは知らなかった。妹を守りながら学校への道を進めるお兄ちゃんはかっこいい。

モロッコの少女は寄宿舎に入っており週末家族のもとで過ごした後、まだ暗い夜明けから片道22キロの道を歩く。彼女が住む地域では最近まで女性に教育は必要ないとされていたそうだ。まだまだ偏見は強いだろうし、少女だけで通学するのは危険に違いない。ものすごい勇気だと思う。

アルゼンチンの兄妹は二人で一頭の馬に乗って18キロの先の学校に行く。危険な道のりだが、お兄ちゃんの馬の扱いは手慣れたものだ。あどけない顔とは対照的でとても頼もしい。

インドの三兄弟――彼らが一番印象に残った。長男のサミュエルは未熟児で生まれ、手足が自由に動かせない。弟たちが車椅子に乗せて片道4キロかけて学校に行くのだ。この車椅子というのが、私たちが日本で使うような立派なものではない。椅子と車輪をくっつけただけの、今にもぶっ壊れそうな代物なのだ。悪路が多いので当然、タイヤもダメになる。

次男のガブリエルが近道をしようと言ったので、川の中を横切る羽目になる場面があった。後ろから車を押す幼い三男のエマニュエルは力尽きそうである。兄弟ゲンカをしながらもなんとか困難を乗り切って学校に到着した。

弟たちは授業が終わったらまた迎えに来ると言い、それぞれの教室に向かう。すると、サミュエルのクラスメートたちがわーっと寄ってきて彼を教室まで運ぶのだ。障害があってもがんばる彼をみんなが応援してくれているのだ。

そんな彼の夢は医者になることなのだそうだ。「僕みたいな子供を歩けるように直してあげたいから。」胸が熱くなり、涙がこぼれた。

皆、自分の夢を叶えたいという一心で過酷な道のりを歩き学校に通っているのだ。学校と教師を毛嫌いし夢や目標も持たず、努力というものを一切しなかった自分の子供時代を振り返り、我が身を恥じた。

私の両親は非常に教育熱心で、比較的に恵まれた環境で育った。しかし私は物心着いた頃から色々と親との確執があり、そのせいにする訳ではないが私はことごとく親の期待を裏切る人生を送った。そして今、ものすごくこのことを後悔している。

親になった今、息子には出来るだけのことはしてやりたいと思う。望めば大学も留学も好きなようにさせてやりたい。我が家は裕福ではないが、一人息子の教育費ぐらいはなんとか捻出できる。

しかしながら、このドキュメンタリー映画に出てきた子供たちから比べると、私の息子もまたなんと恵まれた環境なのだろうと思う。日本の平均的なサラリーマン家庭に生まれ、何不自由ない生活をおくり、高い水準の教育を当然のように受けることができる。この「当たり前」の環境から、私の息子は自分の夢をみつけそれを実現するために懸命になることはできるだろうか。昔の私のように親の期待を鬱陶しく思い、自分の人生を腐らせてしまうようなことにはなってほしくないのだ、決して。

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● COMMENT ●

NoTitle

色々と考えました。

親の呪縛って、なかなか抜け出せないし、おんなじ事を知らず知らず自分の子供にやってしまうことが多いです。
そんな学校教育では絶対に教えてくれない事に気づいているハヲルチアさんは人生勝ち組だと思います。

NoTitle

ちまちま子さん、コメントありがとうございます。
何故か親が子にしてきたことって連鎖するんですよね。
良いことだけだったらいいのですが、悪しきものは断ち切りたいです。
子供を持って初めて気が付くことって多いですね。


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プロフィール

ハヲルチア

Author:ハヲルチア
40歳で出産、老体にムチを打ちながら小さな息子と格闘中。現在派遣社員で翻訳の仕事をしています。主婦のつまらないひとりごと、奇妙な夢の記録、時々読書感想文、大好きなアートの話など―。

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