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こども展に行ってきた - 2014.10.06 Mon

こども展なのだから、子供を連れて行っても大丈夫だろうと思っていた。のんびりしていたら終了まであと一週間となってしまった。

子供を題材にした絵に絞った展覧会とは言え、ルノワール、ピカソ、ルソー、モーリス・ドニ、レオナール・フジタなどジャンルや時代を超えた巨匠の名画が集まっている。今回のテーマに関係なく多くの美術ファンが訪れることだろう。中には赤ん坊を美術館に連れてくるのはマナー違反であると考える人も少なくないであろうことは容易に予測される。今回も夫に協力してもらい、私が美術鑑賞している間夫に天王寺公園内で息子と待機してもらうことにした。

DSC_2003.jpg

一時間以内の約束だったので慌ただしく見て回ったが、やはり来てよかった。

今回なんといっても一番のお目当てはルソーの「人形を抱く子供」だ。子供の頃、家にあったルソーの画集で見たことがあり、強烈な印象に残っていた。ルソーの絵は色彩か鮮やかで、独特の魅力がある。美術の専門教育を受けたことがなく、展覧会に出した絵はことごとく酷評されていたことは有名だ。この絵は四枚あるとされる彼の子供を描いた作品の一つだそうだ。

全く持って可愛くないのである。口の回りの皺や濃い眉毛が実に子供らしくない。芝生に突き刺さった足の曲がり具合や、光の当たり方も不自然だ。写実的な絵画が主流だった時代においてルソーの絵がこき下ろされたのは当然だろう。

現代の鑑賞者から見ると、ユーモラスで、面白い絵だ。だがルソーはそれを狙った訳ではなく、人物画において技術的に未熟だったのだろう。だが、不思議とこの絵に物悲しさはない。髭の濃いおっさんのような顔の子供が可愛いワンピースを来てこちらを見据えている。短い手に抱かれたコケシのような人形は角刈りのようなイカツい髪型だ。青空とワンピースの赤と地面の緑のコントラストがすがすがしい程美しい。やはり強烈だ。
入口でレゴでできたこの作品が飾られていた。笑える。

DSC_2004.jpg

「ヌマとボール」という作品が目に焼き付いた。腹ばいになった裸の赤ん坊が転がるボールを凝視している。今、息子が赤ん坊だからかもしれないが、思わず頬が緩んだ。彼も今朝、床に転がるみかんを追いかけて喜んでいた。なんとタイムリーな絵画か。

微妙な色合いが美しい。平面的な絵だが、シンプルな線で赤ん坊の愛くるしさがよく表現されている。何とも言えない尻の形、斜め後ろからみた、膨らんだほっぺと、その先から覗く長い睫毛。

この絵を描いたグザヴィエという画家については全く知らなかった。帰ってGoogleで作品名と共に検索したが、それらしき人物の情報が全くヒットしない。図録も買わなかったのでこの絵に関する情報がない。これの絵葉書が欲しかったが、残念ながら売られていなかった。大げさかもしれないが、私にとって幻の絵画になった。

レオナール・フジタの「フランス48の富」。もう、ため息が出るぐらい洒落ている。原寸大の複製のポスターがあれば絶対に買ってリビングの目立つとのろに飾りたいと思った。残念ながらこちらのグッズも無し。子宝に恵まれなかったフジタは、様々な職人に扮する子供の可愛らしい絵を数多く描き自宅に飾っていたという。この作品は小さな正方形6×8列あり、それぞれにフランスが誇る48の文化が描かれている。職業人として描かれているものもあれば、milkのように赤ん坊が飲んだくれのようにミルクを飲みほしている絵もある。まあ、とにかく可愛らしかった。

フランス48の富

他にもモーリス・ドニや、展覧会のポスターになっていたルノワールの猫を抱く少女の絵も素晴らしかった。ふんわりと優しい光に包まれたルノワールの作品を、若い頃何故か私は好きではなかった。どちらかというと、アートはアヴァンギャルドなもの、官能的で背徳的なものを好んでいたように思う。子供がいると感性も変わるのだろうか。ルノワールの温かい眼差しの絵がとても心地よく感じるようになった。

妊娠してから全く絵を描いていない。今日の美術展でムクムクと創作意欲が湧いてきた。息子の今を描いて見たい。愛犬も。でもどちらもやんちゃでかまってちゃんだ。絵など描こうものなら、イーゼルは引き倒され、床は油絵具でまみれ、我が家が一瞬で地獄絵図のようになることは目に見えている。絵が描ける余裕が出てくるのはまだまだ先だろう―。

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プロフィール

ハヲルチア

Author:ハヲルチア
40歳で出産、老体にムチを打ちながら小さな息子と格闘中。現在派遣社員で翻訳の仕事をしています。主婦のつまらないひとりごと、奇妙な夢の記録、時々読書感想文、大好きなアートの話など―。

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