FC2ブログ
topimage

2019-04

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

池袋のお化けマンション、梵寿綱 - 2014.09.23 Tue

久々の東京である。前回の上京は二年半程前で、東京に住む友人とゴヤ展を見に行った。女同士でしか出来ない内容の濃い会話、美味しい食事とワイン、美術鑑賞とかなり楽しい滞在であった。

しかし、今回は事情が大きく変わる。東京に夫の実家があり、私の出産後始めての里帰りなのだ。ジジババに可愛い孫を会わせ、親戚一同が集うのが最大の目的である。従って今回の東京滞在は自分の楽しみどころか、関西人の嫁である自分にとっては完全なアウェイだ。

今回も前回と同じ友人に会い、昼食をともにした。久々の再開で息子を披露し、結婚を間近に控えた彼女の話を聞き楽しい時間を過ごせた。だが、せっかく東京に来たのに美術館に行けなかったことが少し欲求不満である。現在、国立新美術館で大規模なオルセー美術館展をやっているのだが、今回は我慢せざるを得なかった。巡回しない展覧会なので悲しいが、私は小さな赤ちゃんの母親なのだ。自分の趣味を優先してはいけないと、自分を諭す。

東京に滞在中、ぐずる息子を抱っこであやしがてら、夫と近所を散策することにした。歩いている途中でふと、夫が子供の頃から近所にあるお化けマンションのことを思い出した。賃貸マンションで彼が小学生の頃に同級生が住んでいたらしい。とにかく、不思議な外観で、エントランスを入ったところが不気味なのだそうだ。まだあるのだろうか。変なもの好きの私は夫にそのマンションに連れて行ってもらうことにした。

DSC_1921.jpg

夫の実家から10分程度あるいたところにその建物はあった。一階は「平喜屋」という酒屋で二階から上はマンションになっており、普通に人々が暮らしているようだ。だが、なんとも説明がし難い建物だ。縄文土器のような、何の為かわからない、無数の曲線による装飾が施された外壁。そこにはめ込まれた目玉のようなガラス玉。玄関ホールをチラッとのぞいたが、照明がまた個性的だ。人間の手が電球を掴んでいるようなデザインである。きらびやかなステンドグラスや緻密なデザインのタイルが壁や床を彩っている。

同じ古い建物でも、これが奇抜な物にカネをつぎ込んでいたバブルの頃に建てられたものであれば面白みに欠けるだろう。このデザインで70年代に建てられたということが興味深い。デザインや資材に工事費用に大分費用がかかっているであろうことは、建築のド素人の自分にも察しが付く。こんな建物をわざわざ建てるのはどんな酔狂なことなのだろう。

後でインターネットで調べてみたところ、この建物が結構有名であるということがわかった。

こちらのサイトでエントランスの写真が見られます。
日本のガウディ 梵寿綱

日本のガウディこと、梵寿綱という有名な建築家の手によるものなのだそうだ。確かにあの柔らかい曲線をふんだんに使った外観はガウディっぽいとも言える。でもなんだかギリギリのテイストはHRギーガーっぽいと思った。悪趣味とも取れるテイストだが、品というか趣がある。夫も子供の頃は怖かったのだと思うが、大人になって改めて建物を見てみるとその凝りように関心したようだった。まだ9か月の息子の目にはどのように映っただろう。

子が生まれ、自分の趣味である絵を描いたり美術館へ行く時間がなくなった。しかし、限られた時間の中で日常にアートを感じることはできる。そのことを教えてくれたお化けマンションであった。

にほんブログ村 その他日記ブログ 見た夢へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

スポンサーサイト

● COMMENT ●

NoTitle

池袋に住んでいたことがありますが、この建物は気がつきませんでした。
この界隈はよく通っていたので、たぶん、見てはいるはずなんですが。
それにしても、ふうがわりな建物ですね。

NoTitle

むぅにぃさん、コメントありがとうございます。
池袋に住んでらしたんですね。そういえばむぅにぃさんのブログにも池袋の話が登場してたような…。
住んでると意外と気が付かないものなのかも。フツーに酒屋さんやってましたし。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://haworthiaobtusa.blog.fc2.com/tb.php/30-81e73873
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

グロテスク・ママ、地底都市に向かう «  | BLOG TOP |  » ひねくれハオルチア

プロフィール

ハヲルチア

Author:ハヲルチア
40歳で出産、老体にムチを打ちながら小さな息子と格闘中。現在派遣社員で翻訳の仕事をしています。主婦のつまらないひとりごと、奇妙な夢の記録、時々読書感想文、大好きなアートの話など―。

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。