FC2ブログ
topimage

2019-04

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

青色が輝くとき - 2014.09.12 Fri

ペーパードライバーの私は久々に車を運転することにした。青色のファミリーカーだ。助手席に夫を乗せて、近くの国道からよく行くスーパーの周辺をグルグル回る。車が5、6台先の信号が赤になり止まろうとしたが、ブレーキを踏みしめてもスカスカで全くきかない。どうしようもないので、自然に減速し何かにぶつかって止まることにする。前の車にぶつかったが、衝撃はあまりなく、ふわん、となる。車のボディが塩ビでできているような感覚だった。グニャグニャした感じの衝突があり、人にも車にも害はなかった。

夫に運転を代わってもらい、バックのまま国道を走る。時速7、80キロぐらいはあったと思う。後進で走る速度としてはかなり危険だ。それに警察に捕まったら免停どころではすまないだろう。夫に車を止めろと言うが、ブレーキが効かないときは、バックで進むのが安全であり道交法にも違反してないと言うので、私も妙に納得した。

バックで修理屋に入ると、ツナギを着たおじさんがすぐに見てくれた。どこも悪くないけどね、と怪訝そうな表情で私たちを見る。夫も私の運転の仕方が悪かったのではないかと疑う。念のため部品を新しい物に交換してもらった。その後、青い車はサファイアのようにキラキラ輝いていた。

家に戻ると、夫がバスルームで何か叫んでいる。何事かと駆けつけると、目が覚めるようなブルーのゲシゲジが一匹、壁を這い回っていた。私はこの手の足が沢山ある虫が嫌いだ。しかしこの時は美しいコバルトブルーにばかり目がいってしまった。都会生まれの都会育ちである夫は、足の数に関係なく虫が死ぬほど苦手である。私に何とかしてくれよ~、と哀願する。私もゲジゲジをさわるのは嫌だ。そう思いながら、色に見とれゲジゲジを観察すると胴の間接部分や沢山足のあるところが、エビに似ていることに気が付いたのでそのことを夫に言うと、「エビフライが食べれなくなるだろうが!」と叱られた。夫を無視していると、最近見たニュースで世にも珍しい青いロブスターがアメリカで見つかったのを思い出した。思い出しただけなのに、気が付くと私の手にその青いロブスターがいた。私は得意げになってそのロブスターを夫に見せた。


amr14082719110003-p1.jpg

200万匹に1匹の割合 “超希少”青いロブスターを捕獲 米メーン州

「ほら、そっくりでしょう!」
夫は今にも泣きだしそうだった。

昔、中島らものエッセイで面白い話を読んだことがある。南米のネイティブ・アメリカンが儀式で食べるペヨーテという幻覚性のサボテンを食べた後、何も起こらなかったが、目に付く青いものすべてが光り輝いているように美しく思えるようになったと言う―自分が履いている毛玉だらけの汚い靴下でさえも。

ちなみにペヨーテと言うサボテンは日本では烏羽玉という名前で普通に売られている。私は観賞用としてのサボテンや多肉植物が子供のころから大好きで、この烏羽玉も所有していた。もちろん食べるなど馬鹿な真似はしない。しかし、ここのところブルーが綺麗に見えて仕方がないのは事実である。

にほんブログ村 その他日記ブログ 見た夢へ
にほんブログ村

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)
(1999/03)
中島 らも

商品詳細を見る
スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://haworthiaobtusa.blog.fc2.com/tb.php/25-3a52cbc3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ハイチョウガン «  | BLOG TOP |  » 夢ではない話 3

プロフィール

ハヲルチア

Author:ハヲルチア
40歳で出産、老体にムチを打ちながら小さな息子と格闘中。現在派遣社員で翻訳の仕事をしています。主婦のつまらないひとりごと、奇妙な夢の記録、時々読書感想文、大好きなアートの話など―。

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。